名大附属高生がフィールドワークで名古屋キャンパスを訪問、「人工知能」について学ぶ

 名古屋大学教育学部附属高校3年生の藤井聡一郎君、加藤敦也君の2名がフィールドワーク(訪問学習)の一環で中京大学名古屋キャンパスを6月2日に訪れ、「人工知能」について学んだ。応対したのは人工知能高等研究所の輿水大和所長と沼田宗敏副所長。名大附属高校では通年科目「総合人間科」の中で,生徒が主体的に学ぶことを目的とする授業に学校をあげて取り組んでいる。

 生徒らは「人工知能と人間の知能の境界線は何か」、「人工知能が特異点を超えることはあるのか」、「人工知能が感情を持つことはあるのか」、「人工知能を学ぶにはどこへ進学すればよいのか」等ハイレベルな質問を行った。輿水大和所長は工学部加納准教授と東郷製作所が共同開発した赤ちゃん型ロボット(愛称ベビロイド)を例にあげ、「人工知能が感情を持つことはなくても、持っているように人が感じることができるAI技術の可能性が見えている」などと答えた。沼田宗敏副所長は機械学習とディープラーニングの仕組み・違いについて図を用いて説明した。生徒らは熱心にメモを取りながら聞いていた。

 調査結果は名大附属高校で2016年8月ごろに予定されている「研究集録」として発表される予定である。

輿水大和所長から説明を受ける高校生

「ロボカップ優勝」展示ケースを背景に記念撮影