10月13日/中京大学公開講座 ソフトサイエンスシリーズ第37回 「IoTで変わる社会-インターネットがつなぐモノのひろがり-」 開催報告

中京大学市民公開講座「ソフトサイエンスシリーズ」
『IoTで変わる社会-インターネットがつなぐモノのひろがり-』
坂村健 東京大学教授・ユビキタス情報社会基盤センター長
大盛り上がりのうちに開催される!

350名の参会者で溢れた会場
熱く語った坂村教授

 去る2016年10月13日(木)、名古屋市科学館において市民公開講座が開催され、会場定員320名を上回って351名の参会者が会場のサイエンスホールに溢れ、IoT技術や人工知能研究に対する社会と市民の関心の高さが窺われた。

 坂村教授は、IoTの本当の普及は、それを受け止める社会も構成員ひとり一人も系列化された企業体質も『ひたすら”オープン化”されることのあとについてくる』と力説した。言い換えると、社会や国家の保安(security)の思想から脱却して、統制(governance)の思想に移行することの重要性の指摘でもあった。
 講演では物流企業や輸送会社で実施されたデータのオープン化の試みについて紹介があった。驚くべき高効率で高品質のシステムやアプリが生まれることが実例で示され、“IoTで変わる社会”を印象付けた。

 講演の冒頭で、IoTの創始に対して坂村教授に贈られた『ITU(国際電気通信連合)創設150周年』(ITU150AWARD)が紹介され、TRONアーキテクチャとIoT構想が情報科学技術界のノーベル賞的貢献が顕彰されたことも、会場の参会者に強い印象を与えた。

名古屋市科学館、
中京大学(人工知能高等研究所/理工系四半世紀記念世話人会)、
中部経済同友会の共催